今年も無事に(ブログも)開幕しました

皆様新年明けましておめでとうございます。サボり癖ここに極まって新年初投稿が3月下旬です、、、。

Facebookもサボり気味でTwitterとインスタばかりの毎日です。なんならグランツーリスモもサボってます。SwitchばかりでPS4を立ち上げても悪魔城かネトフリです。ちなみに最近始めたAPEXはSwitch勢です。すごく楽しい。

そんな僕を今シーズンも捨てないで拾ってくださったのが<CG ROBOT RACING TEAM>、昨年に引き続き86/BRZ Race プロフェッショナルシリーズに参戦できることになりました!僕の都合で今シーズンからはカテゴリーを減らさざるを得なくなってしまいました。僕のレースを楽しみにしてくださっている方もいるかと思いますが、その分86/BRZに集中できるのでこれはこれでアリかなと思ったり、、、。

この写真も相変わらず逆光に負けて上手く笑えていないですね。僕は眩しいのが苦手なので撮影以外はほとんどアイウェアを着用しているんです、、、。

そうそう、今年から僕のパーソナルマークができました!

 スバル車をメインとするアフターパーツメーカーのリベラルコーポレーション様に製作していただきました。本当にありがとうございます!

ミリタリーが好きなのでオオカミの絵を航空機のノーズアートや部隊章のようなデザインにしていただきました。想像を遥かに超えるクオリティに満足していますし、いろんなところで使っていこうと思います!!

ワンオフ88号車 1/18ミニカー登場!

 毎年恒例で楽しみにしているミニカーシリーズで、2020シーズン版の88号車を製作していただきました!いつもながら素晴らしいクオリティです。

 老眼と戦いながら製作してくださる野口さんには本当に感謝です笑

86/BRZ Race 初戦は栃木県にあるツインリンクもてぎで行われました。開幕戦から相当気合いを入れて望み、地元開催と言うのと昨年最終戦の6位走行中にマシントラブルでリタイアのリベンジに燃えていました!

チームはレースウィークの水曜からサーキット入りし、金曜日までの3日間で着実にセットアップの精度を高めていきました。そこで問題?話題?になったのが併催のスーパー耐久で新たに使用されるハンコックタイヤのゴムです。

レーシングタイヤは表面のゴムを溶かしてグリップさせているのですが、その際にコース上のアスファルトに溶けたゴムを付着させます。今回の場合は気温の上昇に伴い路面温度も上昇、アスファルトに張り付いていたハンコックタイヤのゴムが溶け出して我々のマシンのグリップ力を奪っていたのでした、、、うーんゴムの相性ってすごいですね、、、。

<出張メカさん>

スバルでは全国のスバルディーラーのサービススタッフ(整備士の方)から希望者を募って86/BRZ Race(CG ROBOT)、全日本ラリー(TEAM ARAI, itzz Rally Team)、そしてニュル24時間耐久の3カテゴリーのどれかに1戦のみ行くことが出来ます。

今回のもてぎ戦では栃木スバル宝木店から諏訪メカ、千葉スバル浦安店から山口メカ、東京スバル高島平店と町田店からそれぞれ渡辺メカと畑山メカに来ていただき、ワンメイクレースの現場の空気感やレースメカの仕事ぶりを体感していただきました!

<予選> 3/20(土)

 *86/BRZ Raceの予選は15分間コースがオープンになり、ドライバーは好きなタイミングで出走することができます。ここで速いタイムを出した順で決勝のスターティンググリッド(順番)が決定されます。

タイム2:17:390 18位

 先程の路面変化の対策で、午前10時ごろからの15分間の予選のうち、気温が低い早めの時間にアタックをする事にしました。実際、マシンセットもペースも良かったのですが、ヘアピンでミッションかシフトのトラブルにより2速に落とすのに手間取り大きくタイムロス、トップから0.6秒落ちの18位となりました。

 マシントラブルは残念ですが今回から投入されたブリヂストンの新型タイヤに対して有効なマシンセットができたことは非常に大きな収穫でした!

<決勝 ヒート> 3/21(日)

10LAP   18位→10位

 前日から出ていた予報通り大雨でのレースになりました。我々ブリヂストン勢はダンロップ勢に比べてウェット性能が高いと言われており、予選で失敗した分を挽回するチャンスとなりました。

 しかしまたここでミッショントラブルが、、、スタートし1周目のV字コーナーで2速に落ちないトラブルが出てしまい、6台くらいに抜かれて21位までドロップしてしまいました。、、、しかしその後1台ずつオーバーテイクをしていき、10位でフィニッシュ。ポイントを獲得することが出来ました。

 後半は中山雄一選手とファステストLAP(レース中最も速いタイム)の獲り合いをしましたが0.083秒差で一歩及ばず。ですがセクター1,4のベストタイムは獲れたので大いに自身に繋がりました。

 2021年シーズンの初戦で地元と言うことでかなり気合を入れて挑みました。が、レースをうまく噛み合わせることが出来ず不甲斐ない結果になってしまいました。次戦は5月の富士スピードウェイになりますので4月中にミッションの問題などを改善し、更なる結果を求めていきたいと思います。

それでは今後も応援よろしくお願いいたします!

86/BRZ Race 最終戦もてぎ!

 こんにちは、手塚です!7月から始まった86/BRZ Race ですが、とうとう最終戦となりました。今シーズンも僕のことを応援してくださり本当にありがとうございました!
 今年はCOVID-19の影響で8レース開催のはずが3レースも減ってしまい、全5戦でのレースとなりました。

 ですが最終戦を僕の地元である栃木県はツインリンクもてぎで行えるということは今シーズンの成長ぶりを多くの皆様に見せることができるので非常に楽しみでした!

 

<予選> 11/21(土)

タイム2:17:459 6位(ブリヂストン勢トップタイム!)

 久々にドライ路面で予選を走ることが出来ました。事前テストで作ったセッティングがコースにこべりついたスーパー耐久のピレリタイヤのゴム(*1)にかなりマッチしており、木金曜の走行でもタイヤ内圧以外は一切弄らないほどでした。

<*1,サーキット走行をする方はご存知かと思いますが、コース上をある程度グリップ力のある(タイヤのゴムが溶ける)タイヤは、表面のゴムが溶けてアスファルトにベタっと張りついてグリップを生み出します。同じタイヤを装着したマシンがたくさん走るとレコードライン上の路面にべっっっっタリとゴムがこべりつきます。これを〇〇タイヤ路面と言ったりします。このタイヤ路面と違うカテゴリーのマシンが走るとタイヤのグリップに変化が生じセッティングの変更を強いられる場合が多くかなり厄介なことになります。>

 予選はコース上のゴミやホコリとダンロップが我々ブリヂストンチームよりもピレリ路面に有利という、週末のみ流れ始めた都市伝説?があったせいか15分間しかないのに誰も走り出しませんでした。いわゆるコース上のゴミ掃除係の押し付け合いが始まりました。
 5分経過した辺りで根負けしたマシンから出走し始め、10台ほど出走したところで手塚もコースイン。ほぼノーミスでアタックを終え、ブリヂストン装着車の中で最上位の6位を記録。ダンロップ勢に押されましたが、地元のレースということもあり満足のいく結果になりました。

 予選終了後のブリヂストンモータースポーツの速報で2017年のクラブマンクラスの時以来に手塚のマシンが掲載され、プロフェッショナルシリーズでの自分の立ち位置が少しずつ定まってきたのではと感じました。

<決勝 ヒート> 11/22(日)

10LAP   6位→リタイア

 スタートからダンロップ勢の勢いが凄まじく、上位5台は手塚の0.2~0.3秒早いペースで走行をしていました。手塚も後方の集団を放しつつトップグループに食らいつきますが4周目からエンジンの出力に違和感が出てきました。そして6周目には完全にパワーを失いピットイン。少量のオイルが漏れておりレース継続不可となりました。(レース速報

 最終戦が地元ということで今シーズンの成長ぶりを多くの方々に見て欲しかった所ですが、決勝で歯車がうまく噛み合わずリタイアを喫してしまいました。
 原因は現時点では不明ですが、エンジンは壊れてレースでは使用に耐えることが出来ないとのことで新品に交換が必要になるとのことです、、、。

・・・・・また3,000kmの慣らし旅かぁ〜、、、

2020シーズンの戦績を実際に開催した順で行くと、

第5戦 SUGO(開幕戦)
予選:P22(アタック中のゴール直前で赤旗
決勝1:P19
決勝2:P18
第6戦オートポリス
予選:10位
決勝:P22(10位走行中に突然のスコールで足を掬われる
第4戦十勝
予選:P10
決勝1:P10
決勝2:P15(泥を被る
第8戦岡山
予選:P7
決勝1:P12
決勝2:P12
第7戦もてぎ(最終戦)
予選:P6
決勝:リタイア

 

 不運が続いたとはいえ、これは酷い、、、。ポイント取りこぼしのオンパレードですね、、、。
 スプリントレースは耐久と違ってレース中に流れを崩したりすると一気にコケてしまうことが身をもって実感したシーズンでした、、、。

 来シーズンの86/BRZ Raceはまだ未定ですが、出場することが出来るならば次こそ結果を残すべく戦って行きたいと思います!

 今シーズンも手塚祐弥の応援本当にありがとうございました!!!

 

今後も手塚の応援をどうぞよろしくお願い致します。

86/BRZ Race 十勝ラウンド!

Photo by Shinya Hattori

9/26-27に北海道は十勝スピードウェイで行われたGAZOO Racing 86/BRZ Race第4戦!

3ヶ月遅れの開催となりました。9月下旬で気候は残暑くらいかなと思ったら日中の気温は15度前後でトレーナーや上着を着て過ごしていました、、、。

CG ROBOT Racing Teamは全国のスバルディーラーから募集を募り、毎戦4名前後の出張メカニックを派遣して頂いています。

今回は東京スバル様から3名派遣して頂きました!
みなさんは同期の仲だったようでお互いに連携が取れていてモチベーションも高く素晴らしい方々でした。

3日間ありがとうございました!

<予選> 9/26(土)

 木金曜日のドライ路面から土曜日は完全にウェット路面に、、、。全てのチームが前日までのデータが使えず、手探りの状態で予選を走る事に。

 結果としては10位で終わることが出来ましたが、セットや予選の出走のタイミングなどで運以外の要素で回避できた部分が多くあったので、そこは大きな反省点になると思います。

<決勝 ヒート1> 9/26(土)

14LAP   10位→10位

 スタート時に今まで体験した事のない事態が起こりました。シフトノブの後ろ側にVSCと呼ばれる横滑り防止デバイスのボタンがあるのですが、なぜかそれを腕のどこかで押してしまい、デバイスがONになってしまいました。ウェット路面で敏感にデバイスが作動してしまい全く加速ができず1周目で20番手まで下がってしまいました。

 その後全車両の中で4番手のタイムを出しながら猛追し、スタート時の10番手に戻ることが出来ました。

 ペースが良かっただけに全く意味のわからない事態になってしまい非常に残念ですが、ようやく初ポイントを取れた事にようやくスタートラインに立てたとホッとしています。

 凜太郎パイセンはレース1優勝おめでとうございます!チームメイトがいい成績を出すと本当にいい刺激になります!

<決勝 ヒート2> 9/27(日)

14LAP    10位→15位

 スタートは成功しましたが、4コーナーで団子状態になった前方のマシンから泥が飛んできてしまい視界がゼロに、、、泥がこべりついてしまいウォッシャーの水圧が足らず、視界が開けるまで時間を要しました。その間に数台にパスされてしまい劣勢に。(Instagramに車載動画あり

 その後は前方のマシンと付かず離れずの距離を保ちつつレースが終了。残念ながら2戦連続のポイント獲得にはなりませんでした。

 日曜日の決勝ヒート2では、朝方まで雨が降っていたようで、アスファルト上は乾いていてもコース外のグラベルは完全に泥となっていました。

 前方を走行していたマシンから巻き上がった泥を食らいなんともスバルらしい化粧姿になりました、、、泣

 余談ですが右の写真は2013年の手塚が86/BRZ Raceにデビューした時の写真です。どうやら原因はスバルではなく僕にあるようです。

<総評>

 今大会の決勝ヒート1はウェット、ヒート2はドライという比較的荒れたコンディションになりました。

 ウェットもドライも走行中のペースが非常に良かったので、シングル順位でのフィニッシュも現実的であったのですが、両ヒートともオープニングラップでミスと事件が起きてしまい、レースを台無しにしてしまいました。結果が全てのレースなのですが、自分の実力ではもっと上に行けたはずと思うと唇を喰いちぎらんばかりに悔しく思いました。

 改めて短い周回で全力を注ぐスプリントレースの難しさを痛感しました。

次戦は10/18の岡山県にある岡山国際サーキットです。今シーズンも残り2大会となりました。皆様にいい結果をご報告出来るよう全力で準備をして行きます。

 今後も手塚祐弥の応援をお願い致します!!!

スーパー耐久第5戦もてぎ!

9/14-15に栃木県ツインリンクもてぎにて行われたスーパー耐久シリーズ第5戦もてぎ5時間耐久レースのご報告です!

いつも現地やSNSなどで激励の言葉をくださり、本当に感謝してます!

 福井県鯖江市を拠点にフレームもレンズもすべて自社で生産する
株式会社シューユウ様より、同社ブランドの「DEEC」の発売前の新商品の
ドライビングサングラスをご支援頂きました!!!(下画像中央)。

 僕からの要望で、頭の上でも存在感を出せる物という事で、グリーンのレンズにチタン製のシルバーのフレームになりました。

 おかげで「俺がいるぞ!」と存在感を出せることが出来、大変満足しています。

 本当にありがとうございました!

株式会社シューユウ
DEEC DRIVING SUNGLASSES

 また、僕が四輪レースに乗るきっかけを作ってくださった栃木スバル自動車株式会社様が、「レースを通してモータースポーツや車に関わることへのモチベーションを高めて欲しい」という事で、今年度の新入社員の方々を連れてチームに訪問に来てくださいました!

 金曜日から入れ替わりで合計10数人来てくださり、間近で見るレーシングカーに興奮されていたようです。  

皆様に喜んでいただけて良かったです!これからもスバルファン、スバルオーナーのためにお仕事頑張ってください!!

栃木スバル自動車株式会社

9/14 (土) 予選

 まずはスーパー耐久のウェイトハンデについて!
 決勝の順位の1~3位までは次戦以降は下記の重りをマシンに載せなくてはなりません。

ST-Xクラス/ST-1クラス
1位:30kg    2位:20kg    3位:10kg

ST-Z / ST-TCR /ST-2 /ST-3 クラス
1位:25kg    2位:15kg    3位:10kg

ST-4クラス/ST-5クラス
1位:15kg    2位:10kg    3位:5kg

このウェイトは、次戦から数えて3レースの間載せなくてはならず、予選やレース中のタイム、ブレーキやタイヤへの負荷などに影響していきます。

<僕も出場するスーパーGTでは、ある程度のウェイトと引き換えに「燃料リストリクター」というエンジンパワーを意図的に落とすパーツを組み込むことが出来ます。また、最終戦では全車両ウェイトを全て下ろし、ガチンコ勝負になります。>

しかし!スーパー耐久では今シーズンから最終戦のノーウェイト制度が無くなりました

最終戦は第6戦になるので第3,4,5戦の結果によるウェイトハンデを背負わなくてはなりません。

 今大会のもてぎ戦は第3,4戦で2連勝したこともあり、34号車には50kgのウェイトハンデがあります。よって車重1,410kgに加えると合計1,460kg +ドライバーの重量(約70kg)となり、1,500kg越え・・・・・。レーシングカーとしては非常に重い方というかノーマルと変わらないじゃないか!!!

左上に10kgと書かれたステッカーが5枚貼ってあるのがわかる

 

 

 そのため、ブレーキに厳しいサーキットで有名なツインリンクもてぎでは、マシンセットに非常に難儀しました。またロールなどの荷重移動の量も非常に大きいため、タイヤへの負担が大きくなってしまい、決勝レースへの心配が増えてきました。

 

メカさんたちに夜までマシンのメンテをしてもらっている

 エンジニアやメカニックとミーティングを重ね、なんとか木金曜日のうちに周りと同じくらいのペースで走れるようになって来ました。

 予選では計測周回中にS字コーナーでコースアウト車両が発生し、砂利がコース全体にばら撒かれてしまい、計測失敗、、、。砂利が減ってきた時の計測3周目にベストタイムは出しましたが、予選開始直後にコースインし、計測2周目にベストタイムを出すようにタイヤを温めていたため、タイミングが悪かったとしか言いようのない結果になりました、、、。くやし~~~!!!

予選結果:Aドラ3位、クラス4位

9/15(日)決勝

 決勝日は非常に暑くなり、路温が50度近くに、、、。
 僕はスタートを担当し、ポジションアップを狙っていきました。しかし今週初めての高温の影響もあってか、高い路面温度でタイヤのグリップ感が一切なく、また、エンジンの水温の上昇が予想以上で思うようにペースを上げることが出来ず、大苦戦を強いられることになりました。

 6月から勝ち続けてきたため、前を走るライバルに置いて行かれていく感覚は無力感と悔しさと怒りで埋め尽くされていきました。しかし、自分の仕事は最善を尽くさねばと思い、必死に食らいついて走り続けました。

 最初のピットインでは手塚から大草に交代する際はタイヤを無交換で行く予定でした。高い路面温度と重い重量によりタイヤへの負担が大きくなりすぎないようにタイヤマネージメントを行い、41周を走り終えました。

 続く第2、第3スティントではFCY(フルコースイエロー)やSC(セーフティカー)の導入に合わせてピットインを行い、4位まで順位を戻しました。が、トップについて行けるほどのペースが無く、そのまま4位でチェッカーを受けました。

 地元で表彰台に立てず、応援に来てくださった多くの方々に良い結果をもたらすことが出来ず、悔しい結果になりました。

決勝4位

 今大会は2連勝したことによる50kgのウェイトハンデによるマシンのバランスの悪さで、思うようにセッティングが出来ませんでした。決勝後のチームとのミーティングを行い、最終戦へのプランを決め、チャンピオンに向けて準備を進めていきます。

 今回の結果で、ランキングトップは死守しましたがポイント差が3ポイントになってしまい、次戦では、埼玉トヨペットと一騎打ちとなり、前でゴールした方がチャンピオンになります。

次戦は11/9(土)~10(日)に行われる最終戦 岡山国際サーキット戦になります。

引き続き、皆様の応援よろしくお願いいたします!

スーパー耐久第4戦九州オートポリス!

7/20~21に行われたスーパー耐久(S耐)の第4戦のご報告です!
1週間経ってしまいましたが、、、(おかげでBFが捗りました・・・)レースウィークの模様をお届けしていきたいと思います!

7/18(木)の走行は、雨が豪雨か小雨かという状況で、まさに台風の天気でした。なので我々テクノファーストはチェック走行をしてこの日の走行は終了。一番雨量が多いときに走ったBドライバーの大草選手の話によると、「ハイドロがひどすぎてまともに走れない。」そうです。テントがつぶれるくらいの雨量だったもんね笑

続いて 7/19(金)。↓の画像をどうぞ、、、、、、、、、。

、、、、、、、、、、はい。いわゆるモーターチェンジ(エンジン交換)です。
 今回から使用しているエンジンだったのですが、7/18(木)から懸念されていたエンジンの不調が顕著に出てしまい、午後のスケジュールをキャンセルしてモーターチェンジを余儀なくされました。
 これにより今回のレースをスペアでもってきていた、24時間耐久で酷使したエンジンでさらにテスト不足の状態で戦わなければならず、非常に不利な状況になってしました。
 メカニック総出でモーターチェンジをしてくださったおかげで、その日の夕方ごろに載せ替えが完了し、エンジンの始動チェックなども完了しました。流石老舗のレーシングチームは仕事が速いぜ!感謝感激です!

7/20(土) 予選

 予選は台風予報にもかかわらず、ドライ路面で走ることができました!ここに来て運がいいぞ!
 夜まで頑張ってメンテナンスをしてくださったメカニックやチームスタッフのためにも予選でかましていきたいところ。、、、ですがマシンのテスト不足は否めず、僕のAドライバー予選でもセットアップすることに。結果は4位で、マシンのセットももう一歩のところまで来ました。
 ここからさらにBドライバー予選の時にもセットアップをした結果、何とか上位と僅差でのクラス4位になり、明日の決勝に希望が出てきました。
 

第1,2戦と結果が残せず、それでもチーム皆で団結して24時間耐久を勝ち取り、シリーズランキングを2位まで上げることが出来ました。
 ここ、オートポリスはCドライバーの僕の師匠でもある前嶋選手と以前所属していたチームで2017、2018年と2連勝しています。Bドライバーの大草選手もここは大得意。

 絶対に勝てると寝る前に自分に何度も言い聞かせました。

 

 地獄は地獄でも大分県別府市の 明礬地獄岡本屋 様から同社の看板商品の「天然地獄蒸しプリン」の差し入れを頂きました!僕の大好物でチームスタッフもすっかり元気になりました!

 届けてくださった別府市内の 鶏八 別府やまなみ店 様もおいしいパンの差し入れをいただき、チーム皆であっという間に頂きました。ありがとうございました。

7/21(日)  決勝 

YouTubeの S耐TV にて決勝が視聴できます!

 決勝当日は朝から雨が降ったりやんだりと、いやらしい天気でした。しかも一度振り出すと土砂降りになるのでピットでは大騒ぎでした。
 幸いグリッドウォークでは雨が止んでくれたので、お客さんやゲストの方々も雨にぬれずに済んだようです。

 

 スタート直前では雨量も減り、レインタイヤ装着で傘がいらないくらいの小雨でのスタートとなりました。スタートドライバーは僕が担当しました。

 やはり、24時間耐久レースで酷使したエンジンでは、#14#15の岡部自動車や#68の埼玉トヨペットに追いつく事はできてもバトルで前に出ることが厳しく、序盤から我慢のレースが続きました。

 そして周回を重ねるごとに路面の雨量も徐々に減っていき、レインタイヤには難しい路面になっていきました。

 トップを走る#62ル・ボーセは11周目にピットインし、スリックタイヤに変更。我ら#34と#68埼玉トヨペットはまだピットに入らず、走行を続けます。

 14周目に#68埼玉トヨペットがピットに入りますが、オートポリスはピットが狭く、こちらのピットの周りでは他車がピット作業をしているため、ピットインができず、続けて走行を続けます。

 16周目にようやくピットインし、前嶋選手とドライバー交代。レインタイヤからスリックタイヤに変更しました。

 路面が乾きかけたら雨が降ってきたりと、難しいコンディションの中、前嶋選手の好ペースで3位に浮上。2位との差も周回を重ねていくごとに徐々に縮まっていきます。

 レース開始2時間30分が経過したところで濃霧により*FCY(フルコースイエロー)が発動されました。
S耐TV2:40:28

フルコースイエローとは、、、

*コース上やコース脇に車両が停止するなど、コース上に危険が存在するものの、セーフティカーを導入するほどではないと競技長が判断したときにFCYが導入されます。FCYが導入されると、イエローフラッグの振動表示『FCY』と書かれたボードが全てのオブザベーションポストで提示されます。各車両は車速を50km/hまで減速し1列の隊列を作って走行しなければなりません。
 また、車速が50km/hに制限されていますが、FCY導入中の追い越しは禁止され、FCY中にピットインアウトすることは可能ですが、ペナルティの消化はできません

 このFCYが発動されたタイミングが我々にとって完璧のタイミングでのピットインでした。

 この時、3位を走る#34テクノファーストは
1位#62ル・ボーセ 40秒先
2位#68埼玉トヨペット 10秒先
のギャップがあったのですが、このピットにより2位の埼玉トヨペットを追い越し1位の#62ル・ボーセの10秒後ろの2番手でピットアウトをすることに成功!!!

 完璧なピットインにチーム全体が大騒ぎ!

 ここからはドライバー交代した大草選手が好ペースを見せ、#62ル・ボーセにテールトゥノーズになるまでに迫ります。

 しかし、レース序盤の私と同様に、エンジンパワーが足りず、オーバーテイクまで至りませんでしたが、ピッタリ後ろに張り付いて#62ル・ボーセにプレッシャーを与え続けます。

 レース時間が残り1時間15分ごろからまた雨量が増えてきました。残り1時間6分ごろになってからは本降りになり、かなり水しぶきが上がるようになってきました。S耐TV4:08:15

最終スティントまでに我々#34はギリギリまでスリックタイヤで耐えてからピットインし、レインタイヤに交換、ドライバーは手塚に交代しました。

 水しぶきと豪雨で前が見えにくいほどの雨量でしたが、マシンセッティングはしっかり決まっており、アウトラップから非常に良いペースで走行出来ていました。2位とのマージンも50秒近く稼ぐことができ、自信をもって走ることができました。

 ですが、レース時間残り50分ごろに豪雨による4回目のFCYが発動されました。今度は霧のため数分後にはSC(セーフティカー)に切り替わりました。そこから数周走ったら雨が弱まりましたが、テクニカルなコーナーが続く第3セクターの霧が濃くなってきたため、なかなか解除になりません。

 そしてレース時間が残り13分になったところで天候回復の見込みがないことから赤旗中断

 正式リザルトによる我々34号車の前回の24時間耐久に続いて2連勝が確定しました!!!また、単独ランキングトップになりました!

これで僕と前嶋さんのコンビでS耐オートポリス戦をST-3クラスで2017年から3連勝することが出来ました!

総評

 今大会では、7/18(木)は台風の影響による土砂降りでテスト走行を見送り7/19(金)はエンジン交換によるアクシデントで大幅なテストメニューの遅れがあり、決して順調な滑り出しではありませんでした。ですが、スタッフやメカニックの迅速で正確な作業によって予選を走ることができ、そして決勝での勝利へとつながっていくことができました。

 決勝中では、チーム全体で天候や路面状況、クラッシュ車両の有無などの情報を共有し、綿密な作戦と状況判断をした結果、目まぐるしく変わる天候にもかかわらず、予定通り、手塚→前嶋→大草→手塚と3回のピットインでゴールすることができました。

 あらためて、テクノファーストのチーム力と団結力により勝利することが出来ました。

次戦は9/14(土)~15(日)に行われる第5戦 栃木 ツインリンクもてぎ戦になります。ランキングトップで地元である栃木県に凱旋が出来ること、非常に胸が高鳴っています。

 また、今週末の8/3~4にはスーパーGT第5戦富士500マイルレースになります!僕の目標にしていたレースへの5月に続いて2度目の挑戦になります。

 どちらのレースも今後のドライバー人生にとって非常に重要なレースです。全身全霊を傾けて挑みたいと思います!

24時間耐久 決勝 <後編> 

こちらでは11スティントから15スティント(フィニッシュ)までを振り返っていきます。時間にすると、07:30~15:00までになります。

第11スティントでドライバーは前嶋選手から大西選手へ(S耐TV 00:32:50)。大西選手は順調に周回を重ねていきます(S耐TV 00:44:09)。

ところが、レース時間が残り7時間を切ろうとしているところで、大西選手がスピン!その模様はモニターにも映り、チーム全員の顔が青ざめました。

チームの皆が大西選手は凡ミスをするような選手ではないのを知っているため、ほとんどのスタッフはマシントラブルを疑いました。

原因は、コースのブレーキングポイントの路面がうねっていて、そこにさらにピレリタイヤのゴムが路面に蓄積されていき、ブレーキシステムが誤作動を起こしてタイヤロックしてしまったのでは?という見解に。

この後マシンをチェックしながら走行を重ね、これ以降トラブルは出ませんでした。ほかのマシンを巻き込まずに済み、不幸中の幸いでした。(S耐TV 01:02:48)

12スティントは手塚が担当しました。(S耐TV 2:16:50
日は上りましたが、このスティントではあまり気温と路面温度が上がってきていないため、引き続き慎重にタイヤマネージメントに努めました。この時点で2位との差が7周にまで広がりました。

7周といえば大差に聞こえますが、1周1分55~58秒なので多く見積もっても14分くらいの差。接触やトラブルでピットでの修復するとなった場合、簡単にひっくり返されてしまいます。

ここまで不眠不休で頑張ってくれているメカニックやスタッフの方々の頑張りを僕らドライバーで台無しにするわけにはいかず、夜が明けてからは周りの視界は広がりましたが、ナイトセッションよりも慎重に走るようにしました。

今回のレース中のタイヤ交換のルーティンは、スタート→左側前後交換→4本交換→左前後→4本と行っていました。

チームと悩みに悩みぬいた結果から導き出したマシンセットとタイヤマネージメントが功を奏し、周りが連発しているタイヤバーストは一切起きませんでした。

2位以下とのマージンを見つつ、念には念を入れ、チーム代表から出たオーダーは、

「コストは気にするな!絶対に勝ちを取りに行く!10スティントからゴールまで4本交換!」

後日調べたら、チームの勝利は2015年の岡山国際サーキットでの優勝が最後だったそうです。

僕がテクノファーストの代表にお誘いを受けた時に言われたのは、「もう負けるのは飽きた。次のシーズンは勝ちに行きたいから乗ってくれないか?」

ドライバーとしてこれほどうれしい言葉はありません。

レーシングドライバーとしての僕を必要としてくれる。

勝ちたいから来てくれ。

その期待に絶対に応える。

そう決心してチーム移籍を決めました。











・・・・・・・そういえば、

昨晩に引き続きチームオーダーも出ました。はい、チームオーダーです。(S耐TV 02:45:40

時刻は14時10分。レース時間は残り50分というところで15スティントに突入。

タイヤは4本交換。

ガソリンは満タン。

ドライバーはレース歴31年の大ベテランであり、3年前に僕をスーパー耐久に誘ってくれた師匠でもある前嶋選手。

10数年前に北海道の十勝スピードウェイで行われていた24時間耐久にも何度も参戦したが、ついに一度も勝てなかったそうです。

今回はゴールを担当していただきました。

この時点で2位との差は11周。時間にして約19分40秒。

チームは勝利を確実なものにするためにラップタイムを10秒遅く走る作戦を決行!

そして15:00。

720周を終えてノーペナルティ、ノートラブルで優勝しました!!!

720周というのは去年の24時間耐久のST-Xクラスとほぼ変わらない周回数になります。それほど今回のレースはクリーンなレースだったのでしょう。

2位だった39号車は僕が去年まで走っていたマシンで、元チームメイトのドライバーが2人います。

なので表彰式はどんちゃん騒ぎに!!!(S耐TV 04:04:05)

優勝後の記者会見(S耐TV 04:28:25)。次戦以降の意気込みなどを話しました。

今年は確実にチーム力での勝利だったと感じます。チームスタッフは24時間にも及ぶロングランで、非常に緻密に、何パターンも計算しており、十勝24時間耐久経験のある老舗チームの力を肌で感じることができました。

僕らドライバー組は、序盤からペースを上げていけばトップを独走する自信はあったのですが、あえてそれを行わず、1周を速く走るのではなく、100周を同じくらいのタイムで走って、マシントラブルなどのロスをしないように努めました。

そのおかげで2位と11周、3位と45周も離してフィニッシュすることができました。

この場を借りて、僕らを応援してくださったすべての皆様に心から感謝いたします。

皆様の応援でシリーズチャンピオンへの道が残りました。

今後も34号車、TECHNO FIRST RC350 と僕の応援をよろしくお願いいたします。

レース1週間前に出たオートスポーツでの記事。

「借りは富士で返す。」

有限実行って気持ちいい。

ST-3クラスについて!

決勝のレポートをする前に、ピレリスーパー耐久シリーズ(通称S耐)の中の僕が走っている<ST-3クラス>について簡単に説明します!

現在、S耐では8つのクラスに分かれてそれぞれのクラス優勝を目指してレースが行われています。内訳は下記の通り、

ST-X:FIA-GT3 公認車両(GT300クラスと同じマシン!)
ST-Z:FIA-GT4 公認車両 (GT3車両よりもリーズナブルでより市販車に近い!)
ST-TCR:TCR企画車両(WTCRと同じ規格の前輪駆動で1.7~2.0のターボ車)
ST-1:上記以外の車両(ポルシェカップカーとか)
ST-2:排気量2,001~3,500ccまでの4輪駆動or前輪駆動の車両
ST-3: 排気量2,001~3,500ccまで の後輪駆動の車両
ST-4: 排気量 1,501~2,000ccまでの車両
ST-5: 排気量 1500cc以下の車両

となっています。

僕が走っているST-3クラスは 排気量2,001~3,500ccまで の後輪駆動の車両 が走れるクラスで、かつてはRX-7(FD3S)やNSX、BMW M3などが走っていました。
現在はレクサスRC350が4台、日産フェアレディZ34が2台、トヨタマークXが1台の3車種7台によって争われています。
車に詳しい方ならお気づきかと思いますが、レクサスRC350とマークXは新車の設定にマニュアル(MT)がありません(マークXはGRにのみ設定あり)。
そのため、特認という形でシーケンシャルミッションの搭載が許可されています。そのため、シフトチェンジがミスなくスムーズに行えるようになっています。
また、年式の新しいRC350とマークXに対して、長年走り続けマシンが成熟されたZ34は排気量3,700cc!ほかの2車種は3,450ccくらいなので 排気量が 約200cc大きいことになります。そもそもST-3クラスは3,500cc以下のクラスなのですが、先代のZ33が3,500ccでレギュレーションに合致していたこと、排気量のままクラスを変えるとポルシェカップカーなどが走るST-1クラスになってしまうことなどの理由で、ST-3クラスで走っています。
しかし、ここ数年はトヨタ系高級車組の開発が進んでいき、ラップタイムでも大きく差がついていきました。そこで2018年から性能調整で各車種の最低重量が大きく変わっていき、2019年では下記のように、
レクサスRC350:1,410kg
トヨタマークX:1,390kg
フェアレディZ34:1,300kg
となりました。RC350重い!!!ノーマルと変わらないんじゃ(笑)

・・・と、このように軽さを活かしてクイックに走っていくZ34とグラマーな車体をシーケンシャルミッションでパワフルに走らせていくRC350とマークXという構図で戦っているST-3クラスです!

噂では新型スープラはST-3クラスなのでは!?という話もちらほら聞きます。
メーカーから購入して走らせているGT3,GT4,TCRのマシンたちは勿論かっこいいですが、ST-2,3,4,5クラスはチームが市販車を購入し、ファクトリーで作り上げたレーシングカーなので、こちらもぜひ注目してくださいね!

それでは次回は富士24時間耐久の決勝のお話をいたしましょう。サヨナラ!

WEBサイトをリニューアルしました‼

みなさんこんにちは、手塚祐弥です。

この度は素晴らしいご縁があり、株式会社ラストイズム様より、WEBサイトをリニューアルするお話をいただきました。素晴らしい出来栄えに感激しています!
また、こちらの企業様にはなんとプロモーション動画の制作というお話もいただいており、皆様にレーシングドライバーやモータースポーツについて分かって頂けるいい機会になるのではと思います。

ラストイズムの天田様をはじめとする社員の方々には心より感謝いたします。

*今後はアメブロではなく、こちらのブログからの投稿になると思います。よろしくお願いいたします。