SUPER GT Rd.5 Fuji 500 mile
今回は8/3~4に行われたスーパーGT第5戦の報告です。手塚2度目のGTスポット参戦です!
まず、僕のレース活動を応援してくださっているスポンサーの方々、サポーターの方々、本当にありがとうございます。 皆様のおかげで、11歳からレーシングカートを始め、19歳で四輪の世界に飛び込み、ずっと目標にしていたスーパーGTについに参戦することができました。
そして、今回のレースも非常に多くの方々から現地やSNSなどで応援の言葉をいただきました。感謝感激です!
<NEW インナー投入!>
SPK様とディージャック様より、スーパーGTデビューを記念して、レーシングスーツの中に着る耐火インナーをロゴ付きでサポートしていただきました。しかも私の大好きなアルパインスターズで着心地抜群です!
本当にありがとうございました。
SPK株式会社:http://www.spk.co.jp/
ディージャック:http://www.djac.co.jp/company.html
<1/43 GT参戦記念ミニカー!>
毎年私が乗るマシンのミニカーを制作してくださっている方が、スーパーGT参戦を記念して、50号車のミニカーを制作してくださいました。前回のレクサスに続いてありがたく飾らせていただきます。
8/3 土曜日 <フリー走行&予選>
僕が今シーズンからスーパーGTにチャレンジして驚いたのは、圧倒的な<走行時間の少なさ>でした。
スーパー耐久(S耐)では、木曜日の午後に90分の走行が2本、金曜日に120分が2本、土曜日の予選前に15分の走行枠が1本あります。
ところがスーパーGTでは、
木金は走行禁止。土曜日の予選前に90分間、日曜日の決勝前に20分間しかありません!
その短い時間の中で、
・マシンチェック
・セットアップ
・決勝で使うニュータイヤの皮むき
・ブレーキローター&ブレーキパッドの当たりつけ
などを行うため、「コースとマシンに慣れて~(^^♪」とか言っている場合ではないんです。
これを経験して、GTドライバーはドライビングやセッティング能力などが完成された者の事をいうのかと、改めてトップカテゴリーの空気感を感じることが出来ました。公式練習リザルト
スーパーGTの予選はGT500とGT300に分かれてノックアウト方式が採用されております。
これは、最初のQ1で全車が15分間のタイムアタックに挑み、上位16位までがQ2に進出し17位以下はQ1での順位が予選結果となります。Q2で1位から16位までの順位が確定し、決勝のグリッドが決定される仕組みです。
また、このQ1とQ2で使用したどちらかのタイヤを抽選で決め、決勝のスタートに履かなくてはなりません。タイムを出すために柔らかいタイヤを使用するのにもリスクが生じるのです。
僕が所属するアルナージュレーシングは、決勝では数種類あるタイヤのうち、高いペースで走れるソフト系タイヤではなくロングライフで走れるハード系タイヤを使用して平均ペースを安定させてポジションアップを狙うチームです。
ですので、予選は最もロングライフで予選に不向きなハードタイヤを選択してアタックに挑むのです!!
今回の予選Q1を担当した山下選手は、アタックラップを上手く決めてベストタイムを出し、22位で予選を終了しました! 予選リザルト
8/4(日) <決勝>
下の画像はピットウォークの様子です。今週は土日合わせて約7万人!の観客が詰めかけ、サーキットは熱気に包まれました。
ピットウォークでは、老若男女問わず多くのレースファンが駆け付けてくださり、応援の言葉をかけてくださり、とても励みになりました!
私をサポートしてくださっている方々もたくさん会場に足を運んでくださり、感謝の念が堪えませんでした。
スタート直前では、真夏日といった日差しでアスファルトが熱されていき、通常よりもかなり高い路面温度58度が計測されました。
これを受け、チームはタイヤの空気圧などに若干の修正をかけて、決勝レースに挑みました。
スタートドライバーは山下選手が担当し、スタート直後の混乱を上手くすり抜けて前に出ていき、その後も粘り強い走りを見せ36周目にピットインし、ドライバーを加納選手に交代します。
加納選手はピットアウトからずっと非常に安定した走りで走行を続けていきました!19位まで順位を上げたところで途中セーフティカーが入り、リスタート後に予定よりも早く26周でピットインし、手塚にドライバーチェンジすることになりました。途中結果59周目
74周目からは手塚がロングスティントを担当しました。タイヤを4本交換し、23位でピットアウト。5月も決勝でたくさん走れたため、マシンにかなり慣れることが出来ました。
我々50号車はロングライフに特化したハードタイヤを使用していますが、タイヤの特性なのか、一度スリップさせるとタイヤの表面に熱がたまり一気にグリップを失ってしまうので、非常に精密なドライビングが求められました(一部ではお仕置きタイムと呼んでいます)。
セーフティカーが入り、前車との距離が縮まったため3台でのバトルを経験し、38周のスティントを終え18位でピットイン。再び加納選手に交代します。途中経過118周目
ここでクールスーツシステムにトラブルが発生してしまい、正常に作動しなくなってしまいました。加納選手は熱中症になりかけながらもペースを保ち続け、22周のスティントを終えて最後のドライバーチェンジのためにピットインします。
ここで手塚が再びマシンに乗り込み、タイヤ無交換をすることによってピット作業を約20秒短縮し、タイヤを温存しつつゴールまで走りきる作戦に!
ですがタイヤの状態は芳しくなく、ペースを上げようとするとすぐにタイヤ表面のオーバーヒートによるグリップ低下、表面温度を下げるために若干のペースダウンを繰り返すことに、、、。また、フロントタイヤのグリップ力の低下から、後半のセクター3の区間タイムが伸び悩み、思うようにタイムが安定しませんでしたが、25周を走り切り、21位でフィニッシュすることができました!決勝リザルト
下の写真がゴール後の左フロントタイヤです。外側を使い切って中にあるゴムの層が見えてしまっています・・・。
メカニックの方によればあと数周でバーストをしていた可能性もあるとのことで、タイヤマネージメントって本当に難しい!!!
今回の富士ラウンドは、週末を通して日差しが強く、路面温度が最大60度近くにもなるほどの猛暑日でした。
また、5月の第2戦以来のGTマシンでしたが、事前に行っていたKAM Simulator Studio様でのトレーニングや筋トレなどの成果もあり、無事に完走することができました!!!
良い成果も多いですが、課題もたくさん出たので、一つ一つ確実に乗り越えていき、自分の糧とし、自分のスキルアップに努めていこうと思います!
次戦は9/14(土)~15(日)に行われる第5戦 栃木 ツインリンクもてぎ戦になります!
ランキングトップで地元に凱旋できるので、本当に楽しみです!!