86/BRZ Race 最終戦もてぎ!

 こんにちは、手塚です!7月から始まった86/BRZ Race ですが、とうとう最終戦となりました。今シーズンも僕のことを応援してくださり本当にありがとうございました!
 今年はCOVID-19の影響で8レース開催のはずが3レースも減ってしまい、全5戦でのレースとなりました。

 ですが最終戦を僕の地元である栃木県はツインリンクもてぎで行えるということは今シーズンの成長ぶりを多くの皆様に見せることができるので非常に楽しみでした!

 

<予選> 11/21(土)

タイム2:17:459 6位(ブリヂストン勢トップタイム!)

 久々にドライ路面で予選を走ることが出来ました。事前テストで作ったセッティングがコースにこべりついたスーパー耐久のピレリタイヤのゴム(*1)にかなりマッチしており、木金曜の走行でもタイヤ内圧以外は一切弄らないほどでした。

<*1,サーキット走行をする方はご存知かと思いますが、コース上をある程度グリップ力のある(タイヤのゴムが溶ける)タイヤは、表面のゴムが溶けてアスファルトにベタっと張りついてグリップを生み出します。同じタイヤを装着したマシンがたくさん走るとレコードライン上の路面にべっっっっタリとゴムがこべりつきます。これを〇〇タイヤ路面と言ったりします。このタイヤ路面と違うカテゴリーのマシンが走るとタイヤのグリップに変化が生じセッティングの変更を強いられる場合が多くかなり厄介なことになります。>

 予選はコース上のゴミやホコリとダンロップが我々ブリヂストンチームよりもピレリ路面に有利という、週末のみ流れ始めた都市伝説?があったせいか15分間しかないのに誰も走り出しませんでした。いわゆるコース上のゴミ掃除係の押し付け合いが始まりました。
 5分経過した辺りで根負けしたマシンから出走し始め、10台ほど出走したところで手塚もコースイン。ほぼノーミスでアタックを終え、ブリヂストン装着車の中で最上位の6位を記録。ダンロップ勢に押されましたが、地元のレースということもあり満足のいく結果になりました。

 予選終了後のブリヂストンモータースポーツの速報で2017年のクラブマンクラスの時以来に手塚のマシンが掲載され、プロフェッショナルシリーズでの自分の立ち位置が少しずつ定まってきたのではと感じました。

<決勝 ヒート> 11/22(日)

10LAP   6位→リタイア

 スタートからダンロップ勢の勢いが凄まじく、上位5台は手塚の0.2~0.3秒早いペースで走行をしていました。手塚も後方の集団を放しつつトップグループに食らいつきますが4周目からエンジンの出力に違和感が出てきました。そして6周目には完全にパワーを失いピットイン。少量のオイルが漏れておりレース継続不可となりました。(レース速報

 最終戦が地元ということで今シーズンの成長ぶりを多くの方々に見て欲しかった所ですが、決勝で歯車がうまく噛み合わずリタイアを喫してしまいました。
 原因は現時点では不明ですが、エンジンは壊れてレースでは使用に耐えることが出来ないとのことで新品に交換が必要になるとのことです、、、。

・・・・・また3,000kmの慣らし旅かぁ〜、、、

2020シーズンの戦績を実際に開催した順で行くと、

第5戦 SUGO(開幕戦)
予選:P22(アタック中のゴール直前で赤旗
決勝1:P19
決勝2:P18
第6戦オートポリス
予選:10位
決勝:P22(10位走行中に突然のスコールで足を掬われる
第4戦十勝
予選:P10
決勝1:P10
決勝2:P15(泥を被る
第8戦岡山
予選:P7
決勝1:P12
決勝2:P12
第7戦もてぎ(最終戦)
予選:P6
決勝:リタイア

 

 不運が続いたとはいえ、これは酷い、、、。ポイント取りこぼしのオンパレードですね、、、。
 スプリントレースは耐久と違ってレース中に流れを崩したりすると一気にコケてしまうことが身をもって実感したシーズンでした、、、。

 来シーズンの86/BRZ Raceはまだ未定ですが、出場することが出来るならば次こそ結果を残すべく戦って行きたいと思います!

 今シーズンも手塚祐弥の応援本当にありがとうございました!!!

 

今後も手塚の応援をどうぞよろしくお願い致します。

予選編 スーパー耐久第6戦<最終戦>岡山3時間耐久レース!!!

今回も長くなりそうな予感がするので2回に分けていこうと思います。

 まず最初に、今大会をもって手塚祐弥の今シーズンのレース活動は終了となります(突然ほかのレースに誘われるかもしれませんがむしろ大歓迎です!)。僕を応援してくださったスポンサー様、SNSや現地などでご声援をくださった皆様には、本当に本当に感謝しています!

 皆様のおかげで今シーズンからサーキットやピットウォークなどで声をかけていただく機会が劇的に増えました!超うれしいです!!!

*同時にいつもTwitter見てます!と言ってくださる方も増えました笑 変なツイートばかりですみません・・・。

 

 さて、僕の2019年シーズン最後のレースである「ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第6戦 in 岡山国際サーキット」が11/9(土)~10(日)に行われました。

 我々エントラント(参加者サイド)は11/8(木)~11/9(金)に公式練習の時間が設けられ、土曜日の予選、日曜日の決勝に向けてマシンセッティングを重ねていきます。

 スーパー耐久シリーズ(S耐)は今シーズンから規則が変わり、前戦から3レース分の1位:25kg 2位:15kg 3位:10kg ウェイトハンデ が課されます。最終戦は全車両ノーウェイトにならず、Rd.3,4,5 の結果によりハンデが決定します。

 34号車 Lexus RC350 は、最低重量: 1,410kg ウェイトハンデ: 50kg となり、クラス最重量級となりました・・・!

 この重量のおかげで止まらん!進まん!曲がらん!の3拍子揃ってしまいましたが、神戸に本拠地を置く我らがテクノファーストレーシングチームは岡山がホームコースです。よってセッティングのノウハウも豊富。僕も多くのことを学ぶことが出来ました。

 また、全クラスの多くのマシンが各クラスのシリーズチャンピオンを目指して木曜からニュータイヤでのテストを重ねるので、 金曜日の午後の走行になるとコースの路面にピレリタイヤのゴムがべっとりついて、いつも以上にセッティングが難しくなり、苦戦を強いられることとなりました。

11/9 (土) 予選

 好天に恵まれ、絶好のレース日和となりました。

 ここで、ランキングポイントのおさらいをしておくと、

ST-3クラス
1位、No.34 テクノファースト:111点
2位、No.68 埼玉トヨペット :108点
3位、No.62 ル・ボーセ   : 92点

となっています。トップ2チームが接戦ですね!

みんな大好きS耐TVの数野祐子アナの情報によれば、今回は3時間耐久のため、

1位:20点      ポールポジション(予選1位):1点
2位:15点               決勝完走 :1点
3位:12点
4位:10点
5位: 8点 
6位: 6点
7位: 4点
以下省略 

我々テクノファーストの勝利条件は、

1, 68号車の前でゴール。
2, 同点なら優勝回数の差で勝てるので、どちらが前でも良いので 、2,3位でゴール。
3, どちらが前でも良いのでポイント差が2点になる3,4位 or 4,5位 or 5,6位 or 6,7位で
ゴール。
4, 68号車の未完走

のどれか1つでも達成すれば良く、さらに予選1位を取れれば1点追加されるため4点差となり超有利になります。

だったのですが、予選1位は#68埼玉トヨペットに取られてしまい、点数差は2点になり万事休す、、、。勝利条件②が使えなくなりました。

 予選では木金曜日のテスト走行で、重いマシンを中高速区間の前半と低速区間の後半に合うセッティングがうまく見出せず、Aドライバー予選の僕のアタックの時にもセッティングを試してようやく良いマシンに仕上がりました。

それをBドライバーの大草が頑張ってくれたおかげで予選は3位!なんとか次の日の決勝に希望を見出すことが出来ました。

しかし、ピンチなのには変わりません。チームのためにも応援してくださる方々のためにも自分のためにも、僕は絶対にシリーズチャンピオンを取らなくてはなりませんでした。

TECHNO FIRST OBP MOTOR SPORTS KAM Simulator Studio

決勝編 スーパー耐久第6戦<最終戦>岡山3時間耐久レース!

決勝の前に腹ごしらえ!!!

<信州郷土料理「こねつけ」>

 長野県千曲市にある老舗のたけうちおやき店様より、手塚が最近ハマっているこねつけの味噌味と野沢菜味を冷蔵配送していただきました。

 こちらはパワーの源として、メカニックなどのスタッフに食べていただきました。

 こちらは冷蔵or冷凍で全国宅配可能です!

たけうちおやき店
千曲市鋳物師屋95
026-272-3488

このあと一瞬にして無くなる。

11/10 (日)  決勝

 YouTube ライブ S耐TVはこちら

 日曜日も雨予報もない好天に恵まれました!マシンも路面のコンディションも良く、絶好の決戦日和です!

 グリッドウォークのインタビューは、S耐TV 00:32:55から

 スタート直後は混乱が続き、スタートを担当した大草はそれらを回避し、ペースを維持し続けます。

 その後、#68の後ろを追いかけ続け、レース開始1時間10分を超えたところで、トップを走っていた#62ル・ボーセのマシンのタイヤが外れてしまいコース上でストップ。FCY宣言が発令され、#68と#34は同時にピットインし、ドライバーチェンジ、タイヤ4本交換、ガソリン満タンのフルサービスを行います。

FCY宣言とは

*コース上やコース脇に車両が停止するなど、コース上に危険が存在するものの、セーフティカーを導入するほどではないと競技長が判断したときにFCYが導入されます。FCYが導入されると、イエローフラッグの振動表示『FCY』と書かれたボードが全てのオブザベーションポストで提示されます。各車両は車速を50km/hまで減速し1列の隊列を作って走行しなければなりません。

また、車速が50km/hに制限されていますが、FCY導入中の追い越しは禁止され、FCY中にピットインアウトすることは可能ですが、ペナルティの消化はできません

 大草→手塚はFCY宣言がされたら直ちにドライバーチェンジをする予定だったので、スタート直後からヘルメットを被って準備をしていたことが功を奏しました。首が疲れるかな~と思ったのですが、スティーロのカーボンヘルメットが軽かったおかげで全然平気でした!

手塚がピットアウトした直後にFCYからセーフティカー(SC)に代わり、ストップ車両を撤去するのに数周を要しました。S耐TV2:08:00

 手塚のスティントは、レース時間が残り1時間半を切った状態でFCYが出たら即ピットインし、前嶋選手と交代。若しくは約90分のロングスティントをこなし、再び大草選手に交代という2パターン用意されていました。

 結果は後者で、ストップ車両は出てもFCY宣言が出るほどでもなく、ただ前にいる#68埼玉トヨペットを追いかけるのみでした。コーナーの間隔が短いセクター3は、瞬きも呼吸もできないくらいの集中が続き、レース時間残り10分までプッシュを続けます。S耐TV3:16:12

 残り20分を切ったところでトップは#38muta、2位#15岡部自動車、3位#68埼玉トヨペット、4位#34テクノファーストで、手塚はピットインし、最後は大草にマシンを託しました。S耐TV3:38:18

 #15岡部と#68埼玉トヨペットの順位が変わらなければシリーズチャンピオン獲得になります。我々は今あるすべての力を使い切ったので、あとはこの2台の順位次第になります。

 しかし、#15のマシンにトラブルが出ており、レース時間残り5分で10秒以上あった差がどんどん縮まっていきます!ファイナルラップでは3秒以内になり、チーム全員でピットから#68の前で最終コーナーを曲がってくる#15岡部を確認し、

テクノファーストレーシングチームの
ST-3クラス シリーズチャンピオンが
確定しました!!!

 

シリーズポイントは#34 #68共に122点で、同点の場合は優勝回数によって決められます。#34はクラスで唯一2回優勝していたので、我々のチームがシリーズチャンピオンを獲得することが出来ました!

#34 TECHNO FIRST RC350
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6
7位  4位 優勝 優勝  4位  4位

 開幕戦は準備不足と決勝中のマシントラブルで最下位に、第2戦はレースペースが悪く4位。

第3戦の24時間耐久レースでは、開幕戦終了後から行ってきたテストや準備が功を奏し、2位以下と大差をつけてのチーム4年ぶりとなる優勝。この流れに乗り、続く第4戦も優勝。手塚は3年連続オートポリス優勝を飾ることが出来ました。

 第5戦ではクラス最重量となる50㎏のウェイトハンデを積み、ブレーキの厳しいもてぎで4位につけます。この時11.5点差が3点差にまで縮められてしましました。

 そして今回の最終戦では、3時間と言う短いスティントを重いマシンで常にプッシュし続けて執念の4位。ポイントは同点となり優勝回数の差でチームは5年ぶり、手塚は2年ぶりのシリーズチャンピオンを獲得することが出来ました。

 今回シリーズチャンピオンを獲得することが出来たのは、皆様のサポートと熱いご声援のおかげです。本当に感謝の念が堪えず、それを結果でお返しできたことに本当にうれしく思っています!

 来シーズンの見通しはまだ完璧には立っておりませんが、必ず今シーズンよりも輝けるように日々精進してまいりますので、どうか引き続き応援を宜しくお願いいたします。 

OBP MOTORSPORTS  手塚 祐弥